●使いやすさを重視したスマートフォン
ドコモ新商品発表会ではXi以外のスマートフォンに関してもさまざまな発表が行われた。ここではそのほかのスマートフォンの紹介と、それに伴い開始される新サービスの詳細をお届けする。
今回発表された機種の中で、Xi対応を除いたスマートフォンの発表は計10機種となっており、デュアルコアCPUの搭載や、ディスプレイのHD対応、高性能カメラの搭載など格段と性能がよくなっている。デザイン性がすぐれたコラボレーションモデルのスマートフォンも2機種発表されており、ひとつめは今回が第三弾となるデザイナーの“ワカマツ タダアキ”が手がけるアクセサリーブランド“Q-pot.”とのコラボレーション“Q-pot.Phone”。ふたつめは10代女子に大人気のファッション雑誌“Popteen”とのコラボレーション“ARROWS Kiss F-03D Girls'”が発表された。
スマートフォン各機種(一部)
“Q-pot.Phone” |
“ARROWS Kiss F-03D Girls'” |
“P-01D” |
“LUMIX Phone P-02D” |
新たに始まるドコモの新サービス
ドコモは2011年11月中旬より開始予定のスマートフォン向けの新サービスの発表も同時に行った。今回発表された主な新サービスとしては“dメニュー”と“dマーケット”のふたつ。“dメニュー”は多くの企業が提供する、さまざまなコンテンツを掲載したポータルサイトになっており、イメージ的には従来のメニューリストのようなもの。サービス開始時は約700社が用意したコンテンツが楽しめるようになっており、マイメニュー登録も可能。“dマーケット”はドコモ直営の豊富なコンテンツ数を誇るビデオ、音楽、書籍、アプリのコンテンツマーケットになる。ビデオは月額525円支払うことで、約5000タイトルものビデオが視聴可能だ。音楽は約100万曲もの楽曲が用意されており、今後もドンドン追加されていく予定となっている。価格は1曲105円〜525円に。書籍はコミックから小説など約30000タイトルの書籍が用意されていおり、価格はコンテンツごとに異なるが、一部無料のものも配信される。アプリは“Android マーケット”からドコモが厳選した25万種類のアプリが配信される。そのほかにも、お気に入りのキャラクターが“執事”や“コンシェルジュ”のように生活をサポートしてくれる“iコンシェル”のスマートフォン対応など、新たなサービスの拡充がされている。
また、“dメニュー”にサービスを提供する企業を代表として、バンダイナムコゲームスの米澤弘樹氏が登場しサービス内容を発表した。その中でバンダイナムコゲームスは3つのコンテンツを提供することを明言。ひとつめは“塊魂”や“PAC-MAN”などの名作ゲームがスマートフォンで楽しめるゲームサイト“ナムコ・ゲームス”。ふたつめはゲームをあまりやらない人や、電車の中など時間があまりないときでも、気軽に楽しめる“SIMPLE100シリーズ”。3つめはドコモスマートフォンでしかできない“きせかえ”や“マチキャラ”向けに人気キャラクター“機動戦士ガンダム”や“キティ&チャーミー”などのコンテンツ配信が行われる予定だ。
iPhone 4Sに十分対抗できる
発表会の途中で行われた質疑応答で、契約者純増数のトップを奪われ続けている要因のひとつである、iPhoneの新型が発売されたことに関しての質疑があり、「今日発表したドコモ冬春モデルは、デュアルコア搭載モデルを揃えています。iPhoneは“4S”でデュアルコア搭載となりましたが、ドコモから6月23日に発売されたやGALAXY S IIはすでにデュアルコア搭載モデルでした。端末の性能でiPhone 4Sに負けているという認識はありません。営業サイドのがんばりで十分対抗できると思っています」(山田)とコメントした。また、発表会の最後にはドコモのCMキャラクターを務める、女優の掘北真希と俳優の渡辺謙が登場し、それぞれ「スマートフォンの新しい使いや楽しみかたというのが進化したと思う」(掘北)や「ものすごい進化だと思います。まだ、行き着いてはいないと思いますが、進化の過程の上のほうにいる気がする」(渡辺)などと感想を話した。これから登場する“Xi”への期待度が伺えた。
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